今、移動式クレーン運転士が求められている!必要な資格と給与事情

物流倉庫などでも活躍する移動式クレーン運転士。先日ご紹介した玉掛けの資格と並び、クレーンを使う現場ではとても重宝する資格です。(資格がないと話にならないことも・・・)
今回はトラック業界に大きく関わる移動式クレーン運転士の活躍できる現場、また給料事情などをご紹介します。
アイキャッチ画像:リフトマンの手帳

移動式クレーンとは?

出典:wiki

移動式クレーン車は、物流倉庫などでもよく利用される特殊車両です。みなさんがイメージする荷物を吊り上げるクレーンですが、その中でも不特定の場所に移動して使うことができるクレーンを移動式クレーン車と呼びます。その移動式クレーン車を運転するための専用の資格、免許が「移動式クレーン運転士」です。

移動式クレーンの資格所持者は、トラック業界でも活躍の場が多く、安定収入につながると言われています。
慎重な作業が必要な移動式クレーン運転士ですが、責任感のある仕事を望むのであれば、ぜひ取得しておきたい資格です。

移動式クレーンの定義

移動式クレーンの定義として「不特定の場所へ移動できる」が前提です。構内のクレーン専用レール上だけを移動するなどの場合や、コンテナ船積用クレーンなどは、長距離を移動する場合でも移動式クレーンに該当しません。それに対し、固定した配電盤等に接続したケーブルから送電を受けて運転する電動クローラクレーンなどは、ケーブルの長さの移動範囲に限られていますが、任意の方向に走行できるので移動式クレーンとみなされます。

移動式クレーン運転士が活躍できる現場

移動式クレーン資格の活躍の場は様々ですが、建築現場での資材の運搬や大型機械の搬入などの現場でも活躍することができます。機材の搬入などは、私たちトラック業界とも密接に関わりますので、運送会社でも活かしやすい資格と言えるでしょう。

実際に、運送会社でもスポット的に移動式クレーンを使う仕事が入ることがあります。トラック運転手として活躍しながらも、スポットの仕事にも対応できるトラック運転手は、現場でも貴重な存在です。特に移動式クレーン車を保有している大手運送会社などでは、移動式クレーン運転士は重宝されるでしょう。

移動式クレーン運転士の給料や求人は?

移動式クレーン運転士への求人例

それでは移動式クレーンの資格保持者にはどのような求人があるのでしょうか?

A社 B社 C社
給与 35万〜50万 50万〜65万 30万〜35万
手当 各種手当あり 交通費・社保など 各種手当あり
賞与 あり 年2回 あり
休日 月4〜8日 日祝他 日祝他(シフト)
年収 450万〜650万 650万〜780万 350万〜450万
仕事内容 機械搬入など クローラークレーンのオペレーター業務 鉄骨の運搬など

求人サイトを調べたところ、移動式クレーンの資格保持者の給料は月給50万円を超える求人もあり、需要があるところでは、かなりの好条件となるようです。全体的に人手不足の業界ですので、好条件が見込める求人を狙えそうです。

ただし、好条件のためには経験を求められるケースもあります。求人も多く出ていますので、まずは移動式クレーン資格保持者への市場調査をしてみてはいかがでしょうか。

移動式クレーンが関わる仕事のメリット・デメリット

出典:twitter

玉掛けの資格と同様に、移動式クレーン運転士が活躍する現場では非常に重い荷物を吊り上げることがほとんどです。人力ではどうにもならない荷物です。
資格だけでは判断できない様々な能力が必要な仕事ですので、覚悟しておくことが必要でしょう。

移動式クレーン運転士のキャリアップ

移動式クレーン未経験者のキャリアアップ

未経験かつ資格がない場合もクレーン運転士を採用している工場などがあります。すでに働いている先輩について業務の流れを把握し、まずは資格を取得しましょう。資格取得の支援をする企業もあるようです。
どれだけ経験するかが重要ですので、独り立ちできるまでは、地道に業務をこなして行く必要があるでしょう。

また、先日ご紹介した玉掛けの資格は、移動式クレーンと非常に相性の良い資格です。玉掛けの資格も取得することで業務の幅が広がり、活躍できる現場が増えるでしょう。

移動式クレーン経験者のキャリアアップ

移動式クレーンの資格は、つり上げ荷重に応じて必要な資格が定められています。最初は、1t未満、5t未満の資格を取得して行くことになりますが、最終的には、5t以上のクレーンを運転できる「移動式クレーン運転免許」の取得をおすすめします。吊り上げることのできる荷物の制限がなくなりますので、仕事の幅も広がります。また、荷物が重いものほど、対価となる給与も高くなることが多いため、キャリアアップを目指せます。

その他、移動式クレーンは、現場までクレーンで公道を走行し移動します。大型のクレーンで公道を走行する場合は、「大型自動車免許」や「大型特殊自動車免許」が必要になります。移動式クレーンの資格と合わせ、これらの免許取得をしていきたいところです。

移動式クレーンの分類と資格、移動式クレーン運転士とは?

求人内容や活躍できる現場がわかったところで、移動式クレーンの資格について詳しくご紹介します。

出典:JCA

移動式クレーン運転士とは?

不特定の場所に移動して使うことができる移動式クレーンの運転士を「移動式クレーン運転士」と言いますが、下記の通り吊り上げ荷重に応じて必要な資格が定められています。

必要な資格 費用
吊り上げ荷重5t以上 移動式クレーン運転士免許 17,900円
吊り上げ荷重1t以上5t未満 小型移動式クレーン運転技能講習修了 31,500円
吊り上げ荷重1t未満 移動式クレーンの運転業務特別教育修了 14,000円

移動式クレーン運転士は、国家資格であり、移動式クレーン運転士免許試験に合格し、免許を交付された人を言います。
上記に示した通り荷重5t未満の移動式クレーンは、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した人、荷重1t未満の移動式クレーンは、移動式クレーンの運転業務特別教育を修了した人であれば運転の業務に従事することができるが、国家資格保持者のみを「移動式クレーン運転士」と呼び、5t未満の移動式クレーンの技能講習修了者、特別教育修了者のことは、移動式クレーン運転士と呼びません。

移動式クレーン運転士になるには、国家資格を合格する必要があるので、しっかり努力する必要がありますね。

移動式クレーン運転士免許の試験内容

国家資格ですので、学科は安全衛生技術センターで受験しなければいけませんが、実技は安全衛生技術センターで実技試験を受けるほか、登録されている教習機関で「移動式クレーン運転実技教習」を受けるという選択肢もあります。自動車学校のようなものと考えたら良いでしょう。

(学科)

  • 移動式クレーンの知識
  • 原動機及び電気の知識
  • 移動式クレーンの運転のために必要な力学の知識
  • 法令知識

(実技)

  • 移動式クレーンの運転
  • 移動式クレーンの運転のための合図

(教習)

  • 移動式クレーンの基本運転(4時間)
  • 移動式クレーンの応用運転(4時間)
  • 移動式クレーンの合図の基本作業(1時間)

移動式クレーン運転士の教習費用

講習の費用は事業所ごとに異なりますが、下記のようになっています。
実技のみの場合:9.5万円~12万円
学科+実技の場合:12万円~15万円

移動式クレーン運転士は、教育訓練給付制度が使える!

再就職などによく活用される教育訓練給付制度ですが、移動式クレーン運転士の免許も対象となっています。申請すると受講料の20%が給付されますので、ぜひ活用したいところです。

移動式クレーン運転士は、トラック業界でも差がつく資格!

平成27年度の厚生労働省の賃金構造基本統計調査のクレーン運転士の平均給与は、医師や弁護士、会計士、税理士などの人気資格が上位を締める中、業界では一級建築士8位に次ぐ高水準となっています。

上記でご紹介したように50万円を超える求人もあり、キャリアアップしていける資格と感じます。
また、平均年齢45.3歳と高いため、今後若年層の需要が高まってくると予想されます。今のうちから目指しておけば、引き手数多な将来も目指せるのではないでしょうか。

移動式クレーン運転士の資格ついてどう思いますか?運送会社専務に聞いてみた。

・・・近日公開