トラック運転手の縁の下の力持ち、配車担当者の役割とは?

日本では物流の90%以上をトラックが支えていることをご存知ですか?
そんな物流の主人公であるのはトラック運転手の皆さんですが、切っても切り離せないのが今回ご紹介する「トラックの配車担当」です。

陰ながら支えている存在のトラック配車担当についてフォーカスしたいと思います。
アイキャッチ画像:味の素物流

配車担当とは?

配車担当の仕事は、自社のトラック運転手にトラックを配車して、荷物を配分することです。トラック運転手の状況を把握し、会社の司令塔となる役割を担います。
会社の司令塔と言われるとそんな大げさな・・・と思う方もいるかもしれませんが、配車担当はトラックを回すことだけではなく、荷崩れのリスクやトラックの燃費のこと、さらにトラック運転手の健康状態にまで気を使う必要がある重要な役割です。

配車担当が効率よくトラックを配車することができれば、当然会社のコスト削減や売上増加に繋がりますし、運送会社にとってなくてはならない存在です。

配車担当の仕事

  • 各車両の荷物探し、把握
  • ドライバーへの配達指示
  • 運行状況、交通状況の確認
  • 他社の配車担当との連携

配車担当が考えていること

ドライバーの皆さんの中には「俺はあいつに文句があるんだ」とおっしゃる方もいるでしょう。ドライバーの皆さんにアンケートを取ってみても会社や運ぶ商品や地域によっても声が異なります。
実際、配車担当者には、トラック運転手の皆さんに毎回選んだ運行の内容を報告して、皆さんから承諾を得たらその商品を確保する担当者もいれば、何も言わず先に商品を確保し「ここ行って」とだけ言われる担当者もいるようです。

今回いくつかの会社で取材を行った中で、私なりに共通点を発見しました。
配車担当が何を考えているか、ドライバーの皆さんもを知っておくのも良いのではないでしょうか。

1.会社のために

  1. いかに売上を上げるか
  2. 燃料費などの経費をどうすれば削減できるか
  3. 荷崩れをおこしたり破損する可能性の高い商品を運搬するリスクを少なくできるか

どの配車担当者もこのような会社の利益を考えながら、荷物を確保していました。

2.トラック運転手のために

荷物を下した所からいかに時間をかけず、なるべく移動距離を短く、そして運転手の皆さんの休息時間を少しでも長く取れるように、そして歩合給がある会社ならば、1円でもドライバーの皆さんの給与に還元されるように価格の交渉をされています。

3.運行管理者とぶつかることも

①②を優先すると思うような休憩時間が取れない運行になる可能性があります。当然一定のルールの中で運行している為、事故が発生する可能性がある運行は行えません。

時には運行管理者とお互いの考えをぶつけ合い運行内容を決めていかないといけないこともあります。

配車担当に求められること

この配車担当、実は資格がなくてもできる仕事のため、会社によっては未経験者にも配車担当を任せる場合があります。しかし、ご紹介したように配車担当は、トラックのこと、荷物のこと、ドライバーのこと、会社のこと、と様々なことを知っておく必要があります。

これから配車担当に必要な4つポイントをご紹介します。

1.コミュニケーションスキル

荷主の要望、ドライバーの要望などを調整しながらトラックの配車を決める必要があるため、日常的なコミュニケーションスキルは必須です。
日頃コミュニケーションをしっかり取れているかが、いざという時にトラック運転手に指示を通せるかにも繋がってきます。

2.状況判断能力

交通状況により計画通りに進まないことも多くあります。交通状況や、トラックの状況から判断して的確に指示を出すことも必要な能力です。

3.トラック、荷物に関する知識

自社のトラックに相性が良い荷物は何か?利益率が良い荷物は何か?などを知っていれば、利益効率良く荷物を運ぶこともできます。

4.道路交通法や、労働基準などの知識

ドライバーに指示をする役割のため、このような知識は十分に知っておく必要があるでしょう。荷主やドライバーにモンクなどを言われても、規則を知っていれば納得してもらえることもあるでしょう。

まとめ

運搬荷物を確保する際、電話の向こうでは荷主から様々な要望が聞こえてきます。『何時までには入ってくれ』『連絡があるまでは待機しておくように』など、トラック運転手からすると『そんな荷主の要望ばかり聞けるか!』と言いたくもなるでしょう。

配車担当者とは、そこをどちらの顔も立てながら電話一本で契約を成立させるプロフェッショナルな仕事です。
大変な面もありますが、ドライバーや荷主からの信頼を得られると非常にやりがいのある仕事でもあるのではないでしょうか。