トラックの危険物マークは誰が使える?!運送に必要な免許・資格について

トラックに貼ってあるのをたまに見かける「危険物」や「高圧ガス」のマーク、ガソリンや灯油などを運んでいるタンクローリーに多い気がしますが、実際どういう意味があるのでしょうか?
今回は、トラック運転手なら知っておきたい危険物の運送に関わるトラックの危険物マークについてご紹介します。

危険物とは?

危険物とは、消防法で火災の危険性が高く、取扱数量や運搬方法でも規制の対象となっているもののことです。
危険物は種類によって取り扱える量が規定されています。そのため、規定以上の量を扱う場合は消防法に定められた設備などが必要となります。また、危険物の取り扱いには、危険物取扱者の資格保持者が必要となります。

危険物の規定量(例)

ガソリン200リットルまでは資格なしで扱えます。一般の普通自動車のガソリンタンクで200リットルを超えるものがないのもこのためです。

危険物の分類

危険物 第1類

・名称   : 酸化性固体
・性質   : 危険物自身は燃焼しないが、可燃物を酸化して、激しい燃焼や爆発を起こす固体
・物質例  : 塩素酸カリウム、亜塩素酸銅、臭素酸マグネシウム、過マンガン酸カリウムなど

危険物 第2類

・名称   : 可燃性固体
・性質   : 火災などによって着火しやすい固体や低温で引火しやすい固体。比較的低音で引火しやすい。
・物質例  : 硫化リン、硫黄、鉄粉、マグネシウムなど

危険物 第3類

・名称   : 自然発火性部室、禁水性物質
・性質   : 空気や水に触れると自然に発火したり、可燃性ガスを出したりする物質。固体、液体の形状がある。
・物質例  : カリウム、ナトリウム、アルカリ金属、有機金属化合物など

危険物 第4類

・名称   : 引火性液体
・性質   : 引火性のある液体。一般的に馴染みのあるガソリンや灯油などがこの分類となる。
・物質例  : ガソリン、灯油、軽油、重油など

危険物 第5類

・名称   : 自己反応性物質
・性質   : 加熱などで、激しく燃えたり爆発したりする物質。馴染みのあるダイナマイトもこの分類となる。
・物質例  : ニトロ化合物、ヒドロキシルアミンなど

危険物 第6類

・名称   : 酸化性液体
・性状   : 自身が燃焼せずに他の可燃物と反応して、その燃焼を促進する性質の液体。
・物質例  : 過酸化水素、硝酸など

危険物を運ぶトラックに必要な免許・資格

危険物の取り扱いは、危険物取扱者が行うことが基本となります。危険物取扱者以外の者は危険物取扱者が立ち会わなければ危険物を取り扱うことができません。トラックでの運搬でも同様に、危険物を運送する際には危険物取扱者の資格を持った人の同乗が必要となります。

なお、容器に入れられた危険物を運送するだけの場合は、危険物取扱者でなくても問題ありません。ただし、危険物の積み下ろしで、指定数量を超えた場合は、危険物取扱者が必ず立ち会う必要がありますので、危険物取扱者の資格を持っていれば、運転できるトラックの幅が広がることにつながるでしょう。

その他に必要な資格として、ガソリンや灯油などを大型トラックで運送する場合は、大型一種自動車免許が必要となります。ガソリンなどの危険物を運ぶことが多いトレーラであれば、けん引一種も必要です。

危険物を運ぶ際の決まりごと

道路の通行規制

危険物積載のトラックは、道路法第46条第3項に従い5,000m以上のトンネル、水底トンネル及び水際にあり路面の高さが水面以下のトンネルの通行が禁止または、制限されています。

容器の規制

危険物を運ぶ時に使う容器は、鋼板、アルミニウム板、ブリキ板、ガラスなど危険物と反応しないものを使い、容器の外側に必要事項を表示します。「品名」「危険等級」「化学名」「水溶性」「数量」「注意事項」が必要事項にあたります。
ガソリンスタンドでも他の容器で運ぶことが禁止されているように、例え少量でも指定された容器で危険物を運ぶ必要があります。

なお、危険等級には1〜3があり、1が最も危険とされています

トラックでの運搬規制

  1. タンクの材質は、鋼板、アルミニウム板、ブリキ板、ガラスなどの危険物と反応しない材質のものを使うこと。
  2. タンクの厚さは、3.2㎜以上とすること。
  3. タンクの容量は、30リットル以下とし、内部には4リットル以下ごとに仕切ること。
  4. タンクのマンホールや注入口の蓋は、厚さ3.2㎜以上の鋼板でつくること。
  5. 車両前後の見やすい箇所に0.4m四方の「危」の表示マークをつけること。
  6. タンクの外側の見やすい箇所に危険物の類、品名、数量などの必要事項を表示すること。

危険物を運搬する際に気をつけること

ガソリンや灯油などの危険物第4類は、一般の方も持ち運ぶ場合がありまが、必ず指定された容器で危険物を運ぶ必要があります。よくガソリンスタンドに灯油用のポリンタンクを使わないで下さいと注意があるのも、ガソリンは危険物ですので、決められた容器で運ばなければならないからです。

また、危険物を運送する際は火気厳禁です!タバコなどは当然のことながら、静電気なども火災の原因になりますので、十分に気をつける必要があります。

まとめ

今回はトラック運転手なら知っておきたい危険物の運送についてご紹介しました。
タンクローリーで運ぶガソリンなどは特に運送するケースも多いですし、見かけることも非常に多いです。

消防の許可なども必要ですので、運送する際の決まりや注意事項は知っておきたいものです。