トラック運転手にはどんな資格が必要?!現役ドライバーがオススメする資格5選

トラック運転手の仕事は、会社によって面白さ、大変さがかなり変わってくるのが実情ですが、自分に合う会社が見つかれば、トラック運転手はストレスフリーで長く続けられる仕事です!

トラック運転手の仕事と言っても、トレーラー、フォークリフト、大型の10tトラックなど運転するトラックは様々。今回は、会社を選べるトラック運転手になるための武器となるおすすめ資格を5つご紹介します。それぞれの資格でできる仕事と、そのメリットを知ってみましょう。

1.玉掛け ークレーンを使う仕事には欠かせない資格ー

運送業で運搬物を積み込む際、または降ろす際、方法はどのような方法があるでしょう?
一般的には、手(手積み、手降ろし)、フォークリフト、クレーンなど方法がありますが、このクレーンで重い運搬物を吊り上げる際は、クレーンを操作するクレーン免許以外にも必要な資格があります。その資格を“玉掛け”と言い、荷物を支える側に必要な資格です。

玉掛け資格が必要な作業とは?

具体的な作業としては、運搬物を吊り下げるためのベルトやワイヤーをクレーンのフックに掛けることです。「えっ、それだけの資格!?」と思われる方もいるかもしれませんが、非常に重要な作業です。
運搬物を吊るために最適な道具(ワイヤーやスリングベルト)が何かを選択し、吊り下がった際のバランスを考え運搬物のどの位置にベルトを巻くのか?荷重に耐えられる基準を満たしているのか?など、安全性と作業性を考えながら行う必要があります。

最も力量が試される場面は、使用する道具が少なかったり短い時です。仮にスリングベルト(合成繊維でできている強靭なベルト)で吊り上げなければならず、長さが短い時は計算する必要が出てきます。
例えば、1本で100kg耐えられるベルトの場合、上の写真でいうと2本なので200kgの木材まで吊り上げ可能となると思いますが・・・実はそれが間違いなのです!
あくまでも垂直に吊り上げた場合が100kgまで耐えられるのであって、角度がつくと(フックにベルトを掛けている部分)100kg以下になります。この角度が仮に90度の場合、1.41倍の荷重がかかるので、1本に対して141kgの負担がかかることになります。200kgが282kgに増加する事と同じなのです。

人が持てないような重い荷物を釣り上げていますので、この計算を見誤ると当然ベルトは切れ、荷物の落下、破損にとどまらず人命にかかわる可能性が高まります。それだけ重要な役割があるのです。そのため、積み込みの際、荷おろしの際、両方でこの資格者が必要になります。

トラック運転手の方が資格を持っていれば、二人必要な資格者が一人で対応できます。だからこの資格は人気が高いのです。

玉掛け資格の講習内容

講習は最大で3日間、19時間必要です。クレーンなどの資格を持っている方は少し時間が短くなります。初日、二日目は座学で法令や道具の種類やクレーンの種類などを学びます。二日目の最後はマークシート方式の学科試験があり通過したら三日目実技となります。三日目の実技は運搬物に合わせた吊り具の選び方や吊り方、クレーン操作者に対しての指示方法を学びます。最後に実技試験があり、すべて通れば資格の取得完了です。

詳しくは、以前紹介した下記の記事も参考にしてみてください。

現場で玉掛けをするには?必要な資格と活躍の場所

2017.03.09

2.小型移動式クレーン(ユニック) ー重い荷物を運ぶ仕事に欠かせない資格ー

“玉掛け”と共に取りたい資格(免許)が、この小型移動式クレーンの資格です。運搬物の積み降ろしには必ずと言って良いほど重要な資格です。この免許を取得することで、運転できるトラックの種類が増えます。主には積載型トラッククレーン、一般的にはユニック(ユニックはクレーンのメーカーのこと)を運転する機会が増えるでしょう。

なぜ小型移動式クレーンの資格がおすすめなのか?

積載型トラッククレーンの強みとしては、トラック運転手が一人で積み下ろしができることにあります。積み込み地や降ろし地で別の人員や積み降ろしのための作業車両を用意する必要がなくなるため、荷主側としては人件費やその他経費を削減することができます。そのため、積載型トラッククレーンの運転手は、一般的なドライバーより給料面で優遇されることが多いのです

小型移動式クレーンの資格が活躍する場所は、トラックの仕事だけではない!

トラックの仕事だけでなく建設関連の仕事でも重宝されます。活躍する主な場所は、建物の上に物を移動する場所(タンクや配電盤、ソーラーパネル、建材、外壁など)やビルや施設、住宅の建築現場です。
特に足場が悪くフォークリフトが入れ込めない現場や大型車が入れない場所では積載型トラッククレーンが必要です。

小型移動式クレーンの資格と相性の良い「平車輛」とのマッチングが増えるでしょう。ウイングや箱(バン)タイプの車両は天井があるため、吊り上げ下げするクレーンを使用することが困難です。そのため、運搬物が多い時は、平車輛が共に動くことが多くなるという訳です。ちなみに、移動式クレーンが得意とする動きは、上下と旋回です。

小型移動式クレーンの講習内容

免許取得まで20時間(3日間)要しますが、先に述べた玉掛け免許を取得していれば16時間に講習が短縮されますが内実技の7時間は必ず受講となります。。以外に知られていませんが玉掛けも小型移動式クレーンも国家資格です。

資格について、詳しい内容は下記をご参考ください。

今、移動式クレーン運転士が求められている!必要な資格と給与事情

2017.03.10

3.フォークリフト ー倉庫作業では欠かせない資格ー

小型移動式クレーン同様に運搬物の積み下ろし場所には必ずと言って良いほど、置いてある車輛がフォークリフトです。最も多くみられるところは倉庫でしょう。

フォークリフト仕事の特徴

倉庫の高い場所から低い場所までフォークを使い水平に商品や運搬物を移動させることができます。フォークリフトの得意分野は、運搬物を下から抱えて一定の幅の上下移動と水平移動ができることです。この得意分野を持っているフォークリフトは、トラックはほぼ全車種と相性が良いと言えます。(むしろ、トラックのためにフォークリフトは作られたのかな?)

オールマイティで何でもできそうなフォークリフトですが、パレットという相棒が必要なのは忘れてはいけません。皆さんもパレット輸送、パレット積みなんて言葉を聞いたことがあるでしょう。
小型移動式クレーンがワイヤーやベルトなどの吊り道具が必要なことと同様に、フォークリフトはパレットという板が無ければ様々な商品を載せられず本来の能力を発揮できません。またトラックとの相性は抜群ですが、おろす場所により課題が発生します。おろす場所に運搬物を降ろすための車両やクレーンがあるかが重要です。

フォークリフト資格の講習内容

普通免許は最低限取得しているとして、実技24時間学科7時間の計31時間必要です。(大型特殊免許を所有している方は11時間で済みます)
学科受講後試験があり合格後、実技講習に移行します。実技については持ち点100点からの減点方式で70点以上残れば合格となります。

普通自動車免許に近く、乗車前の点検やシートベルトの着用など安全確認、停止位置の不良やエンストも減点対象です。試験は受講者全員が終了した時点で合格発表となります。免許証はその場で渡して頂けます。

資格について、詳しい内容は下記をご参考ください。

トラック運転手ならフォークリフト免許は外せない?!仕事内容や免許の取得方法までご紹介!

2017.04.08

4.はい作業 ー倉庫作業で活躍できる資格ー

一般的には聞きなれない“はい”。これは荷(商品や運搬物)が高く積まれた状態のことを言います。例えば、段ボールケースや米袋、木材、鋼材、空パレットなどが整然と高く積まれた様子などを指します。

はい作業とは?

“はい作業”とは、倉庫などで箱状や袋状の荷(商品や運搬物)を規則正しく積み上げること(はい付け)、積まれている荷を分けること(はいくずし)です。また結束(ひも状のものなどで)されている段ボールや袋状の商品の上で、結束を外す行為も同様です。
この“はい作業”当然怠ると大きな事故に繋がります。積上げ次第では、荷崩れを起こし商品の破損はおろか人が下敷きになれば人災となります。

トラック運転手の皆さんの中には、“自主荷役(運搬物の積みおろしを自分で行う行為)”を依頼される場合、自然とはい作業を行っている方もいるかもしれません。高所から落ちたりする事が原因である労災を減らす為にも今後はさらに、はい作業主任者の資格が重要になってくるでしょう。

はい作業主任者資格の講習内容

学科2日間で12時間の受講と1時間の筆記試験が必要です。ただし受講資格として、はい付け又ははいくずし作業に3年以上従事した経験がある方でないと受ける事ができません。

5.大型免許 ートラック運転手なら取っておきたい資格ー

大型免許のメリットは?

最後にオススメするのは、やはり大型免許でしょう。これは様々な理由があるのですが、中型トラックの仕事と比較すると全般的に給料が高くなります。当然、積載が中型トラックと比較すると倍以上載るわけなので、そこが考慮されています。積載が倍以上だからと言って、給料も倍になるわけではありませんが。。

また運転するスペースもかなり広くなり、運転する視点も中型トラックに比べると頭一つ高くなるので運転しやすく感じます。長距離の場合に活躍する寝台部分も同様に広くなるので体型が大きな方は大型車の方がお勧めです。

大型トラックに憧れて、トラック運転手になった方も多いのではないでしょうか。

大型免許の講習内容

普通免許を取得している事が前提ですが、講習は10日から13日(免許の種類と取得時期により異なる)を要します。講習を長く受けられないという方には、“一発”試験を受けるという方法もありますが、かなり難易度は高いようです。
そうすると自動車学校に通常通り通うか合宿免許での取得となります。大型免許取得は、自動車学校のコースの中でも最も費用がかかる免許の一つで、18万円から35万円(合宿免許はプラスアルファ要します)が一般的な金額です。

ただし、普通免許や中型免許を所有していて、現在勤務している企業がトラック協会に加入している時は、地区にもよりますが、大型免許を取得するための補助金が50,000円出る場合もあるそうです。

大型免許の詳しい内容は、下記も参考になるでしょう。

トラック運転手なら大型免許は外せない!仕事内容や免許の取得方法までご紹介!

2017.04.10

まとめ

トラック運転手にとって資格は自分の技量を証明するための大きな要素です。転職の時も資格を持っていたからこそ採用された!行きたい会社に入れた!という場面も多いです。

もちろん、会社に入ってからは資格以外の部分が大切になってきますが、まずはトラック業界の入り口に立たなければ始まりません。トラック運転手の市場価値を高める資格を取得してみてはいかがでしょうか。