長距離ドライバーが必要なくなる?!最新テクノロジー、トラック隊列走行をご紹介

小売店販売員、会計士、一般事務員、セールスマン、秘書、飲食カウンター接客係、レジ打ち係、箱詰め積み下ろし作業、帳簿係、大型トラック・ローリー運転手、コールセンター案内係、タクシードライバー、上級公務員、調理人、ビル管理人。一体これらの職業は何を表していると思われますか?

実はアメリカで今後、機械や人工知能、AIが人に取って代わる職業上位15位なんです。この中には私たちが大いに関係するトラック運転手が入っています。アメリカの話だし機械に詳しくない私には、あまりピンと来ないのですが、日本の政府も平成34年には『高速道路でのトラック隊列走行』の商業化を目指す、と6月9日の臨時閣議で成長戦略『未来投資戦略2017』として決定したそうです。

要するに私たちにも人ごとでないということ、、、今回は「トラック隊列走行」の最新情報をご紹介します。

トラック隊列走行のドライバーは1人だけ

トラック隊列走行の特徴は、高速道路においてトラックの走行は1台目は人が運転しますが、2台目以降は無人のトラックが勝手に後ろから付いてくる様になるため、ドライバーが必要ありません。3台隊列走行なら1人のドライバーで3倍の量の荷物を運ぶことができるため、これまでより少ないドライバー数でより多くの荷物を運ぶことができるようになるということです。

政府が掲げた成長戦略では、平成32年の新東名高速道路にて後続無人での隊列走行を実現するため、平成29年度中に後続車有人システム、来年度には後続車無人システムの公道実証を開始するなどの内容を掲げたほか、自動走行の公道実証が可能となるよう必要な制度の整備を行う事が盛り込まれたようです。

ヤマト運輸は先駆けて豊田通商などと組んで、東京、名古屋、大阪の幹線区間で2022年を目標に実用化を計画しているそう。しかも、単独の運送会社ではなく複数の物流事業者が相乗りする事で、コスト削減も考慮しており、ヤマト運輸は幹線輸送全体の2割以上の導入を目論んでいます(下図は2009年NEXCO西日本での『新東名夢ロード懇談会』での資料)。

政府だけでなく、民間企業も自動運転などに向けて準備を始めていることが分かります。

出典:NEXCO

海外でも広がるトラック隊列走行

既にヨーロッパでは2016年にトラック隊列走行実験を実現し、最も長く走ったトラックはスカニア製のトラックで2,000㎞を走破したそうです。さらに燃費は車間距離が短くなる事でのスリップストリーム効果で人と比べ15%抑える事が出来たそうです。

今後の期待としてトラックの車間距離が短くなれば、渋滞の緩和にも繋がると期待されています。

 

トラック隊列走行だけでない!トラックに取って代わる配送手段のドローン

トラックだけではなくドローン(小型無人機)についても来年より山間部などにおける荷物配送を実施、2020年代には都市でも安全な荷物配送を本格化させるため、技術開発や制度的対応が進められています。

 

まとめ

各国で行っている無人運転化への取り組み。無人化がもたらすものは便利さ、快適さ、経費の削減。
便利な世の中を維持するため、様々な取り組みがされています。今のままではドライバー不足などの問題がさらに深刻になることがすでに分かっているからでしょう。

ただし、全てが自動化されるのはまだ少し先の話です。トラックが運ぶ荷物は本当に多種多様ですし、舗装された広い高速道路と異なり、足場の悪い工事現場などに運ぶための資材や携帯電話の電波が届かない山間部、小型クレーン作業やリフト作業が必要な運搬物など人だからこそ臨機応変に対応できるものもあります。人と人が携わる事で目に見えない伝わる何かもあることでしょう。

だからと言ってあぐらをかいていて言い訳ではなく、テクノロジーが進化すれば、私たちはさらに大きな便利さを求めるようになります。ドライバーの仕事がなくなるというより、ドライバーに求められること、質が少しずつ進化していくのだろうと思います。

そういう思いで、日々の仕事に取り組んでいけば、見える景色が少し違って見えてくるのではないでしょうか。

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